赤ちゃんって絵本を楽しむの? 絵本ナビ編集長が語る「赤ちゃん絵本の選び方」
目次
●赤ちゃんって絵本を楽しむの?
●赤ちゃんは絵本から何を感じているの?
●赤ちゃんの絵本、どんなふうに選べばいいの?
●名前を呼び、語りかける絵本
●絵本を通して赤ちゃんとのやりとりを楽しもう
赤ちゃんって絵本を楽しむの?
人気の赤ちゃん絵本には共通点があるんです!
赤ちゃんに絵本を読んであげても喜んでいるのかわからない…と思っているママ・パパは多いかもしれませんね。赤ちゃんって絵本をどう楽しんでいるのでしょうか?
「赤ちゃんの反応をあまり感じられない…そう、0歳の感覚は大人とは全く違います。赤ちゃんはまだまだ視力も弱く、ぼんやりした世界を眺めているのです。それでも赤ちゃん絵本の中には“ロングセラー”と言われている絵本があり、爆発的にヒットしている赤ちゃん絵本もあります。それだけ多くの赤ちゃんが絵本を喜んでくれている、ということですよね」
と磯崎さんは語ります。
実は、そんな人気の赤ちゃん絵本にはある共通点があるそうなのです!
赤ちゃんは絵本から何を感じているの?
赤ちゃんは全身の感覚を使って絵本を味わう
赤ちゃんが絵本と向き合う時、物語を理解しているわけではないということは、誰しも想像ができるはずです。
では赤ちゃんは絵本から何を感じているのでしょうか?
「赤ちゃんは刺激が大好き。明確な色の違いや形の変化は感じ取ることができますし、言葉の響きやリズムの心地良さも、しっかりと聞いています。さらに読んでくれているパパやママの顔の表情や声を観察し、その体温や声の振動も感じ取っています」
つまり、赤ちゃんは全身の感覚を使って絵本を味わっているということ。
そんな赤ちゃんに人気の絵本には、“言葉の語感が気持ちいいもの”、“色の使い方が明快であること”、“登場するものの形が魅力的であること”という共通した特徴があるのだそうです。
赤ちゃんの絵本、どんなふうに選べばいいの?
さまざまな感覚を一緒に楽しめる絵本を
たくさんある赤ちゃん絵本の中から、どうやって絵本を選べば良いのでしょうか。
磯崎さんに選ぶ時のポイントとオススメの絵本をご紹介いただきました。
「どうやってわが子にぴったりな絵本を選べばいいのか…実はこれが一番難しいのかもしれません。赤ちゃんに直接聞くわけにもいきませんからね。
まずは、“感覚を刺激すること”を意識しながら、さまざまなタイプの絵本を読んであげてみることをおすすめします。
音、色、かたちなど、いろんな感覚を楽しめる3冊を選んでみました」
●音を楽しむ絵本『じゃあじゃあ びりびり』
作:まつい のりこ
出版社:偕成社
●色彩やかたちを楽しむ絵本『
いっしょにあそぼ しましまぐるぐる』
絵:かしわら あきお
出版社:学研
●指さきの感触を楽しむ絵本『
ころりん・ぱ!』
作:ひらぎ みつえ
出版社:ほるぷ出版
名前を呼び、語りかける絵本
うれしい気持ちややりとりの楽しさを育もう
赤ちゃん絵本をくりかえし読みながら、少しずつ好きな絵本が増えてきた頃、赤ちゃんの口からも少しずつ言葉にならない言葉がもれるようになってきます。それはきっと、親にとっても喜びの瞬間ですね。
そんなまだおしゃべりする前の赤ちゃんが、どんな言葉を聞いて理解しているのか、確かなデータに基づいて選び出し、制作されたのが『すくすく★ぴったんこ ファーストブックシリーズ』です。
赤ちゃんの好きなおもちゃやたべもの、ママのだっこやパパからのプレゼントなどとともに、「おいで」「どうぞ」「あっ!」などの赤ちゃんが表現しやすい言葉が繰り返し登場します。
『ファーストブック』の赤ちゃん絵本としての特徴とは?
「一緒に読むパパやママとのやりとりが楽しい絵本です。またカラフルなので赤ちゃんの目にも留まりやすく、感覚を刺激するという点でもぴったりですね」
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「パーソナルちいくえほん」とは?
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絵本を通して赤ちゃんとのやりとりを楽しもう
「赤ちゃん絵本」は、絵本だけで成り立つわけではなく、絵本があって、赤ちゃんがいて、その間にパパやママがいる。パパやママが「絵本」を通して話しかけてきたり、笑ったり…そのやりとりすべてを含めて「赤ちゃん絵本」なのではないでしょうか。
みなさんも絵本を通して、まずは赤ちゃんとのやりとりを楽しんでみてください。きっと赤ちゃんとのいろんな楽しみ方が見つかるはずです。