パーソナルちいくえほんのエビデンス

NTTコミュニケーション科学基礎研究所での取り組み

NTT研究所では、赤ちゃんがことばを習得していく仕組みの解明をめざし、名詞や動詞の学習メカニズム、語彙爆発の仕組み、言語発達の遅れなどについて科学的調査を進めています。

NTT研究所

またこころの発達についても同様に研究を進めており、親からの声かけが子どもの感情発達に与える影響の調査や、分かりづらい幼児期の子どもの気持ちを見える化するためのツール開発などに取り組んでいます。

NTT研究所での取り組み1

パーソナルちいくえほんは、これらの研究から得られた科学的エビデンスを用いて、一人ひとりにカスタマイズした絵本をつくっています。

NTT研究所での取り組み2

パーソナルちいくえほんのラインアップ

それぞれの絵本に用いているエビデンスをご紹介します!

エビデンス1

『おいで』『どうぞ』『あっ!』の3冊からなるファーストブックシリーズでは、赤ちゃんが早く理解できることばというデータを用いて、絵本をつくっています。

NTT研究所の調査では、赤ちゃんが一番最初に理解することばは『自分の名前』であり、それは平均して生後6.72カ月で理解していることが分かりました。

ファーストブックシリーズでは、自分の名前と同じように平均して生後6カ月から1歳の間に赤ちゃんが理解していることば※を抽出して、それらを中心に絵本をつくりました。
※NTT研究所調べによる統計結果。実際の発育には個人差があります。

生後6か月から1歳で赤ちゃんはこんなことばを理解します
赤ちゃんが早く理解することばランキング
  • 赤ちゃんにとって理解しやすいことばでつづられた絵本は、きっと赤ちゃんの絵本への興味を高めてくれます。

  • お子さまイラスト
 

エビデンス2

『すきなもの』の絵本では、赤ちゃんが早く言えることばというデータを用いています。

赤ちゃんは、どんなことばから話しはじめるのか。生き物だったら?食べ物だったら?またどれくらいの月齢で?
そんなデータが、NTT研究所には2,000語以上も蓄積されています。

このデータを用いて、お子さまの現在の発話状態から、次に話せそうなことばをイラストと一緒に絵本に登場させるのが『すきなもの』の仕掛けです。
※NTT研究所調べによる統計結果。実際の発育には個人差があります。

赤ちゃんはこんなことばから話しはじめます!
赤ちゃんが早くしゃべれることばランキング
  • イラストが並んだページで「この食べ物はなにかな?」などゆびさし遊びをしながら、ぜひお子さまとのコミュニケーションを楽しんでください。
    おはなし好きなお子さまに育つことを緩やかに応援します。

  • 絵本イラスト
 

エビデンス3

『ひらがななまええほん』『カタカナなまええほん』では、日本の絵本によく出てくる文字や、文字の類似度といったデータを使っています。

この絵本ではお子さまにとって一番身近である自分の名前の文字をつかって、楽しく遊んでもらいますが、その中でこれらのデータを活用しています。
「見たことある字がいっぱい!」「自分の文字、ちゃんと見つけられた!」を生み出すための”ちょっとした仕掛け”を、ぜひ楽しんでください。

約5,000冊の絵本を対象にした調査を行いました
絵本によく出てくる「文字」ランキング
  • 絵本に出てくる文字ほど、子どもはより早く覚えることが研究で明らかになっています。
    「わかる!」「よめる!」といった小さな成功体験は、きっとお子さまの文字への興味を高めてくれます。

  • 絵本イラスト
 

エビデンス4

『たくさんのきもち』では幼児がよく使う気持ちのことば(感情語)が50個登場します。

これは3-5歳の子どもが「普段どんな感情語を使っているか」を多くの保護者の方に評価してもらい、得られたデータです。普段使うことばといっても、例えば一組の親子が日常的に使うことばはどうしても限定的になりがちです。絵本を通してお子さまにとっての非日常的なことば、新しいことばと出会うことで、よりさまざまな感情を学ぶことができます。
※NTT研究所調べによる統計結果。実際の発育には個人差があります。

3歳から5歳の子どもはこんな感情語をよく使います!
子どもがきもちを表すことばランキング
  • さまざまな感情語と出会うことは、お子さまの心に起こる正体不明の気持ちに名前をつけることにつながります。
    お子さまが自分の気持ちに名前をつけて、相手に伝えられるように後押しするのが『たくさんのきもち』です。

  • お子さまイラスト